ゴビ砂漠の辺境に位 置するドンドゴビ県は岩石砂漠、ゴビ砂漠の東部に あたりドルノゴビ県はモンゴル縦貫鉄道が通る、ウムヌゴビ県はモンゴル国全土２１県の中で面積では一番広い県です。

ウランバートル市の名前を何度も変えて、1924年に現在の名称になりました。　ウランバートルには，「赤い英雄」という意味があり、 現代のウランバートルは何億 年の地球の歴史の足跡を保存しているだけでなく、2千年も前の遊 牧帝国の歴史の遺跡、モンゴル帝国の輝き、他では見ることのでき ない仏教芸術の至宝、 先史時代の遊牧民の壁画などを街の中心部 に保管し、 現在世界中に散らばったモンゴル人たちの心の拠り所と してあり続ける生きた街である。

天神信仰盛んな北部モンゴルは、四季の独特な風景が人の心を 誘う。 ハンガイ、サヤン山脈、果てしなく続く鏡のよ うな水面、青い真珠のように輝くフブスグル湖、 ダ ルハド・ツェンヘル盆地、サルダグ山脈に源を発 する河川の急流が蛇行する大地が広がる。高 山の森林でトナカイを放牧し、天神や自然を信仰 して暮らすタイガの遊牧民、 「テス河の駿馬」で名 を馳せたホトゴイド族、 芸術作品のような山々を 信仰するハルハ族、勤勉なプリヤート族がここで 暮らしている。

日出ずる東部 モンゴルにスフバートル県、ヘンティ―県、ドルノド県の大草原には古くより、ハルハ、 プリヤート、ザハ チン、ダリガンガ、バルガ、ウジムチン、ハムニガンなどのマイノリ ティが暮らし、歴史的なモンゴル中心地域ヘンティはモンゴルの最も速い馬の源として有名です。ダリガンガ高原や草原の洞窟チンギス・ハーン 生誕地など歴史的スポットも多い。

自然や民族・部族が多様な西部モンゴルはザブハン、バヤン•ウルギー、ウブス、ゴビアルタイ、ホブド県で構成されています。ゴビ沙漠、草原、タイガ、凍土、万年雪の山々などが一つに集まった独特な自然生態系をしている。また、多くの部族が現在に至るまで協調して暮らしている地域である。

遊牧民のモンゴル人がモンゴル帝国の首都の礎を築いた中央モンゴル は現在も文化・歴史・宗教の中心である。 この大草原では遊牧民の初め ての首都カラコルムが 8 世紀に各地の職人の技術によって造られた。当時の生活を岩画や鹿石に残り, 現代の私たちはそれを解読しようと努力している。